リンは体内に約600g含まれ、その約80%は硬い組織に存在し、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウムとして、骨や歯の構成成分となっている。他は約15%が筋肉に存在し、残りは脳、神経、肝臓などの組織にも含まる。
リンの一日の所要摂取量は700mgで上限は4000mgとなっている。
リンを多く含む食品はたたみいわしが1400mg、桜海老(素干し)が1200mg、脱脂粉乳が1000mg、カボチャの種が1100mg、ゴマ870mg、しらす860mgなど。
そのほか リンは牛乳・乳製品、卵黄、小魚類、豆類、肉類、ぬかや胚芽などに多く含まれている。
ミネラルには亜鉛・カリウム・カルシウム・クロム・セレン・鉄・銅・ナトリウム・マグネシウム・マンガン・ヨウ素・リンの12元素などの栄養素としての無機質、無機塩類であり。ごく少量で生理機能に重要な作用をする。
ミネラルはタンパク質、脂質、炭水化物、ビタミンと合わせ五大栄養素の一つだ。又食物繊維を加え六大栄養素と呼ばれる事もある。ダイエットには炭水化物と脂質の摂取の制限と食物繊維を積極的に取る事が欠かせない。
リンの作用としては;
骨や歯の発達。
リン脂質として、細胞膜の構成成分。
リンたんぱく質、DNAやRNAなどの核酸、高エネルギーリン酸化合物の構成成分となり、生体のさまざまな代謝反応に関与する。
体液の酸とアルカリのバランスや浸透圧の調節
心臓、腎臓を正常に機能向上。
神経伝達にも関与する。
リンはリン酸として体内に吸収され、ほとんどが尿中に排泄される。生体内のリン酸は、腎臓からの再吸収や、骨への沈着と骨から血液中への溶出などによって調節される。
リン酸の腸からの吸収はビタミンDにより促進され、カルシウムとマグネシウムにより抑制される。
リンは食品中に多く含まれるため不足することはほとんどなく、むしろ過剰摂取が心配される。
リンの過剰摂取はカルシウムの吸収を妨げ、カルシウムの過剰摂取はリンの吸収を妨げる。カルシウムとリンの摂取比率は、ほぼ同量が望ましいとされている。自然食品を食べている分にはこれらのバランスが保たれるが、加工食品を中心とした食事の場合カルシウムとリンのバランスが崩れる危険性が高くなる。
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