食欲の秋、果物、キノコ、野菜そして秋においしい魚が多い。戻りガツオはこの季節、脂肪がのり初ガツオよりもおいしいという。
三陸沖は黒潮と親潮がぶつかりプランクトンが発生し、そのプランクトンを求めて魚が回遊する。プランクトンを食べた小魚はより大きな魚に食べられ食物連鎖で幾多の魚やウニなどの魚介類が満ち溢れることになる。
カツオは春の初ガツオと8月下旬から10月にかけての戻りガツオが旬だ。
カツオは南方で産卵し、1kgを超える大きさになると黒潮にのり、5月上旬に近畿から関東にかけての太平洋岸を北上する。6月から7月にかけて北関東から三陸沖へと北上する。この間に獲れるのが「初カツオ」といわれるカツオだ。「初ガツオ」は脂肪の乗りの少ない淡白な味である。
北上を続けるカツオは、黒潮と親潮がぶつかりプランクトンが豊富な三陸沖に達する。三陸沖でたくさんのプランクトンを食べたカツオは脂肪がたっぷり乗り、丸々と成長する。
この栄養たっぷりのカツオが8月下旬から10月にかけて産卵の為関東から関西方面へ南下する。この時期のカツオを「戻り カツオ」と呼ぶ。脂肪が乗っているわりには案外さっぱりとしておいしい。 このため食通の人々は「カツオは、戻りカツオ」に限るという。
カツオはマグロなどと比べると値段も安く、身近な魚だ。カツオは大洋を回遊するため、筋肉質で魚の中でも高蛋白だ、可食部100gに対しタンパク質は25.8%もある、タンパク質は体を作るのに必要な三大栄養素の一つだ。
カツオの血合肉には、基本的に魚に含まれるビタミン・ミネラル類のほとんどのものが含有されている。特に特に多いのは疲労回復効果や貧血に効果のあるビタミンB類と骨や歯を形成するビタミンDだ。 また、カツオには血中コレステロール値を低下させ、脳を活性化する働きを持つDHA、血液の流れをよくするEPAが多く含まれているため、メタボリック症候群の解消にも効果がある。
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