2009年9月15日火曜日

ブナシメジ、本しめじ

キノコが食物繊維が多いのはよく知られている。
特に干しシイタケやきくらげはその重量の半分以上が食物繊維というまさに食物繊維の王様だ。うまみだけではなく各種の栄養成分も豊富に含まれる。

香り松茸、味しめじと言われるようにしめじはおいしいキノコとして有名だ。スーパーで本しめじと言われているものはブナシメジの事だ。スーパーでは他に椎茸やマイタケなどが売られている。

ブナシメジにはシミの元となるメラニン色素の発生を抑制するチョロシナーゼ阻害物質を含み美白に効果があると言われる。

昔はキノコを食べるのは山に近い、いわゆる田舎に住んでいる必要があった。現代はキノコの人工栽培が盛んになり、近くのスーパーに行けば日本中どこでもキノコを簡単に手にすることができる。

一方、田舎では里山が杉の植林で荒れてしまい、台風が来れば鉄砲水で災害を起こし、家族でキノコ狩りに出かける楽しみもなくなった。自然環境を守るためには山には広葉樹の雑木林が必要だ。

きのこの魅力は食感、香り、そして味わいだ。シイタケは何百年も前から栽培されている。他のキノコも近くの野山にでき、キノコ狩りの楽しみをあたえてくれた。本しめじ、金茸、銀茸、アミ茸などいろいろなきのこが季節に楽しめた。

本しめじのうまみの素は5’グアニル酸、グルタミン酸、アスパラギン酸などのアミノ酸だ。うまみ成分は松茸を圧倒する。昔から「香り松茸、味しめじ」と言われるゆえんだ。故郷の岩手では昔は食べることがあったとおもわれるが、今は幻のきのこと言われる。

松茸は北朝鮮産の松茸が中国や韓国経由で輸入されるのでスーパーなど一般の市場に出回ることがある。本しめじは輸入されることもなく一般の市場に出回ることはない。スーパーで見かけるしめじやホンシメジは栽培種のブナシメジや平茸で本しめじとは全く関係ないものだ。

人工栽培することが不可能と言われてきた本しめじだが、最近は人工栽培に成功したところがあるようで一部購入できるようになっているようだ。インターネットで天然ものの本しめじが100g 900円くらいで売られているようだ、栽培ものはもう少し安いのだろう。

一度鍋物で本物を食べてみたいものだ。

キノコの栄養成分としては第一に食物繊維だ。便秘予防に効果を発揮すhttp://www.blogger.com/img/blank.gifるほか、動脈硬化の予防・改善にも有効。きのこの食物繊維に含まれるβグルカンという成分は、免疫力を高め、腫瘍の抑制に効果的がある。
カリウムも豊富に含まれており、余分なナトリウムを排出し、高血圧をhttp://www.blogger.com/img/blank.gif予防する。
ビタミンB1、「美容のビタミン」ともいわれるビタミンB2、ビタミンDのもとになるプロビタミンD(エルゴステリン)などのビタミンも豊富だ。ビタミン B群は高脂血症のほか、糖尿病や動脈硬化の予防・改善する。プロビタミンDは、白きくらげに含まれ、紫外線に当たるとビタミンDに変わる物質で、がん細胞に栄養を送る新生血管を抑えて、がんを縮小させる。
しいたけに含まれる特有の成分エリタデニンは、血中のコレステロールや中性脂肪を減らしたり、動脈硬化の改善、血圧降下、脳血管性痴呆症を抑制する。まいたけ特有の成分、X-フラクションはインスリンを正常に保って、糖尿病の予防と治療に効果が有ると言われている。(参照:きのこの栄養成分)

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