脂肪や炭水化物はダイエットの敵のように思われがちだが、正しく理解し適量を摂取することが必要だ。
食べ物には三大栄養素としてタンパク質、脂質、炭水化物があるが、それに加えビタミンとミネラルを合わせ五大栄養素という。または食物繊維を加えて六大栄養素と呼ぶこともある。
日本食は欧米の食事に比べ、脂肪の摂取量が低く理想的な食事と言われきた。ただ近年、食事の欧米化により外食やファーストフードにより、脂肪摂取は増加している。又、運動不足により、むしろ脂肪の取り過ぎが問題になっている。
食物に含まれる脂肪の90%は中性脂肪(トリグリセライド)の形で体内に取り込まれる。
脂肪は脂肪分解酵素のリパーゼの作用で脂肪酸とグリセリンに加水分解されて吸収され、肝臓、血管を通り脂肪細胞に運ばれる。
エネルギーが必要になると体内の中性脂肪が分解されて脂肪酸とグリセリンに分解され、脂肪酸がエネルギーとして消費される。
糖質が1gで4kcalのエネルギーであるのに対し、脂肪は1gで9kcalのエネルギー源となる。
脂肪は又、コレステロールやリン脂質が生体膜などの構成成分としても大切な働きをする。又、脂溶性ビタミンのビタミンA・D・E・Kの吸収にも必要とされます。
脂肪酸の中でも体内で合成できず、食品から摂取するしかない必須脂肪酸がある。リノール酸・α-リノレン酸・アラキドン酸で欠乏すると皮膚炎・腎障害・小腸繊毛の形成障害など障害が起こるが、過剰に摂取すると障害がおこることもある。
脂肪は必要な栄養素だが、近年の食生活ではほとんどが、過剰摂取となり、肥満・高脂血症・動脈硬化・糖尿病・高血圧などを引き起こすため食事を日本食に戻すなどで摂取量を減らす必要がある。
脂肪酸のなかで、DHAは 脳の情報伝達をスムーズにし 記憶学習能力を向上させ 脳の老化を防ぐ効果があると言われる。
そのほかにも サンマなどに多く含まれるDHAやEPAは悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし 心筋梗塞・脳梗塞・動脈硬化を予防するなど多くの効能がある。
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