2009年9月19日土曜日

ナイアシン(ニコチン酸)

食べ物には三大栄養素としてタンパク質、脂質、炭水化物があるが、それに加えビタミンミネラルを合わせ五大栄養素という。または食物繊維を加えて六大栄養素と呼ぶこともある。
三大栄養素の役割はタンパク質の構成要素であるアミノ酸が体の代謝の調整を行う。タンパク質と一部の脂肪が体の細胞を作る。脂肪と炭水化物が生体活動のエネルギー源となる。
一方五大要素の一つであるビタミン類はほとんどが体の代謝の調整に機能する。ミネラルはビタミンと同じく体の代謝の調整に役立つが、ごく一部はエネルギー源となる。
食物繊維は腸の働きを整えたり、便秘や生活習慣病の予防、改善効果がある

ビタミンには粘膜の形成に役立つビタミンA
疲労回復効果や貧血に効果のあるビタミンB
免疫力を高めるビタミンC
骨や歯を形成するビタミンD
抗酸化力の強いビタミンE
血液を正常に凝固させたり骨粗鬆症の予防になるビタミンK等がある。

ナイアシンはニコチン酸ともいい、ビタミンB群に属する。ビタミンB3ともいう。

ナイアシン(ニコチン酸)の多い食品は、あじ、いわし、カツオなどの魚類、牛や豚の肝臓、鶏や豚などの肉類。玄米、キノコ類、りんごや落花生等に幅広く含まれる。

ナイアシンの必要摂取量は3.3mgに対して平均摂取量、男性16.3 女性13.5mgとほぼ必要量を満たしていると考えられる。

ナイアシンは、三大栄養素をエネルギーに変えたり、アルコールの分解、動脈硬化の予防に効果がある。

ナイアシンは糖質、脂質、たんぱく質などの三大栄養素から、エネルギー変換を助ける。体内にナイアシンが吸収されると活性化され、ビタミンB1や B2、B6などと共に、エネルギーを作りだす働きがある。このとき、ナイアシンは酵素の働きを助ける役割をしていて、「補酵素」と呼ばれています。

ナイアシンはアルコールを分解する働きがある。体内で、アルコールを分解するときは、「アセトアルデヒド」という有害物質が出来る。ナイアシンは、このアセトアルデヒドを分解する。アルコールの飲料で、その量に比例

ナイアシンは普通の食生活で不足することは無い。ただし、酒量が多く、食事をほとんど摂らない場合、ペラグラにかかり、皮膚炎や胃腸障害、精神障害などが起こることがある。

ナイアシンは、脂肪の代謝を良くするため、血液中の中性脂肪やコレステロールを減らす働きがある。また、毛細血管を広げる働きもある。

血液中の老廃物が少なくなって、血液がサラサラになり、血管全体の血行が良くなるという効果が期待できる。このため、動脈硬化や高脂血症などの、生活習慣病を予防できます。

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