京都は湯豆腐で有名なところだ、高野山は高野豆腐の発祥の地として有名だ。北日本では寄せ豆腐もある。豆腐は日本で最も食べられている食材の一つだ。
豆腐は大豆からできる豆乳をにがりで固めたものだが、その名前故発酵食品である納豆と混同したのではないかとの俗説もある。腐は「くさる」と言う意味ではなく「かたまる」という説もあるが、現在の中国語では腐はやはり日本語と同じく「くさる」という意味が主体だ。
名前の由来はいまだ判然とはしないが、納豆同様栄養食品である事は間違いない。
豆腐、納豆いずれも大豆を原料とする健康食品だ。
豆腐に含まれる主な栄養とその効用は;
大豆には三大栄養素の一つであるタンパク質が含まれる。大豆タンパク質には人間の体内では合成できない9種類の必須アミノ酸がすべて含まれているほか、必須不可欠なアミノ酸が多く含まれている。
サポニンは抗酸化作用が強く、老化を促進させる活性酸素の働きを抑える。また、血圧の上昇を抑えたり、動脈硬化を防いだり、がんの発症を抑制したりする。
女性ホルモンに似た構造を持つイソフラボンは女性の力強い味方だ。女性特有の更年期障害の改善、骨粗しょう症の予防、乳がん、そして前立腺がんの発症をおさえるはたらきもある。
塩分を取り過ぎると、体の中にナトリウムが蓄積され血圧が上がりやすいが、豆腐に含まれるカリウムがナトリウムを排泄し、血圧を下げる働きがある。細胞の浸透圧を維持したり、腎臓における老廃物の排泄を促す作用や、筋肉の伸縮を円滑にする作用もある。
コレステロールを低下させるとして有名なレシチンも豆腐に含まれる。レシチンは、コレステロールを減少させ、血流を改善し、血栓や動脈硬化に効果がある。又、脳細胞を活性化させ、集中力を 高めたり、脳の老化を防ぐ効果も期待できる。
大豆に含まれる脂質は大部分が不飽和脂肪酸で、中でもリノール酸、リノレン酸はコレステロールを減少させる効果がある。
豆腐には牛乳よりも多くのカルシウムが含まれ、骨をじょうぶにし、骨粗しょう症を防ぐ。又、神経の興奮を鎮めて精神を安定させる作用や、血圧を安定させる作用などもある。
大腸の中で善玉菌のえさになって、善玉菌を増やすのに不可欠なオリゴ糖も豆腐には含まれている。
そのほか貧血、脚気、筋肉痛、口角炎、皮膚炎に効果のあるビタミンB群があり、特に糖質をエネルギーに変えたり、脳の中枢神経や末梢神経の機能を正常に保つ働きがあるビタミンB1や、。健康的な皮膚を作るビタミンB2を含んでいる。又、抗酸化力が強く過酸化脂質ができるのを防いだり、血行を良くするビタミンEも含まれる。
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